父の日にはバラを贈ると知っていましたか?
毎年6月の第3日曜日にやってくるのが「父の日」です。
毎年5月の第3日曜日が「母の日」なので、その一ヶ月後として記憶している人も多いのではないかと思います。
しかしながら父の日は母の日と比べてあまり認知度が高くないというのが実情のようで、実際にプレゼントを贈るかどうかというアンケートをとっても、母の日よりもかなり全体の割合が低くなってしまっています。
最も家庭における父親の役割はまだまだ日本においては「たくさん働いてお金を稼いでくること」というイメージが強いため、別にある「勤労感謝の日」と差別化がしづらいということもあるのかもしれません。
そんな母の日との差を象徴しているのが定番プレゼントとなっている花の種類で、母の日のカーネーションは誰でも知っている常識であるのに対し、父の日にはバラを贈るのだということを即答できる人はほとんどいません。
父の日という記念日が日本で行われるようになったのはだいたい1980年代ころからのようです。
母の日の起源は米国の1907年の出来事で、日本には大正時代には既に同様の記念日が設定されていたとされているので、それと比較をするとやはり認知度が低くなってしまうのは仕方がないことと言えるでしょう。
父の日の由来と定番プレゼント
父の日のもととなったのは1909年の米国の出来事で、その二年前にアンナ・ジャービスという女性が母親への感謝を伝える日を作ろうという運動をしていたのを見かけた別の米国人女性が「それなら父親にも感謝を伝える日があってもよいのでは?」と提唱したことがきっかけです。
この女性はワシントン州のソナラ・ドッドという人で、自身の父親が母親が早くに亡くなったあとに自分を含めた5人の子供を育ててくれた父親に感謝の意を表したいということで考えたと伝えられています。
ソナラ・ドッドの父親は6月生まれだったということで、母の日のちょうど1ヶ月後を父の日とすることが自然と定着し米国では1900年初頭よりこの2つの行事が同時に行われるようになりました。
しかし母の日と比較して米国でも認知度は低かったようで、行事として行われることはあっても国民の祝日として認められたのはその後70年経った1970年代とかなり遅くなっています。
日本においては1950年代には父の日という祝日の存在は知られていたとされていますが、きちんとした行事として知られるまでには約30年が経っています。
父の日では前述をしたようにバラの花を贈るというのが一般的ですが、他に毎日の感謝を込めたメッセージカードを贈るということが定番となっています。
身だしなみにちょっと贅沢できるアイテムが人気
父の日の時期になると多くのお店からプレゼント用のアイテムが販売されるようになります。
このとき目立つのが普段の身だしなみをちょっと上げることができる身の回りの品物というアイテムです。
定番となっているのはネクタイや靴下、カフスやネクタイピンといった普段使いをすることができる品物です。
お父さんはお母さんに比べてあまり普段身だしなみに気を使うことがなかったりすることが多いというのもそうしたプレゼントを贈る理由になっているのでしょう。
他にも好きな食べものやお酒を送ったり、食器などにネームを入れてプレゼントにするといったことも人気です。