男性にとって悩ましいイベント
ホワイトデーはバレンタインデーの翌月にあたる3月14日に毎年開催される記念日です。
しかし実はバレンタインデーとホワイトデーは直接的な関係のある逸話が存在しているわけではなく、バレンタインデーが商業的に成功したことから後発的に定着することになったイベントというのが真相のようです。
バレンタインデーのもとになった聖ヴァレンティヌスは皇帝の命に反して愛しあう二人を結婚させ、そのことにより処刑をされた殉教者とされていますが、ホワイトデーではそうしたことはなくバレンタインデーに結婚をした恋人が1月後に愛を確かめ合ったという話がもとになっています。
その他にもホワイトデーの起源については諸説があるものの、いずれも後付で作られたものという印象が強く、やはり「バレンタインデーで女性から男性に贈り物をしたのだから、そのお返しの日があってもよいはず」という発想から定着していった行事というのが正しい理解のようです。
現在行われているホワイトデーでは、バレンタインデーにプレゼントをもらった男性がそのお返しを女性に渡すということがメインになっており、キャンディーやクッキーなど甘いものとともに(しばしばとても高価な)プレゼントを返すというふうになっています。
「ホワイトデーの三倍返し」の根拠とは
バレンタインデーやホワイトデーを揶揄する言葉として今もよく使われているのが「ホワイトデーは三倍返しが常識」という言葉です。
これは女性がバレンタインデーにあげた男性へのプレゼントの価格の約三倍くらいの価格をするものを送り返すのが常識といった意味で用いられるものですが、実際のところこの話に迷惑をしている男性もかなりいるようです。
そもそもホワイトデーの三倍返しという話そのものが発生しだしたのは日本における最大の好景気であったバブル期のことで、当時は年数の高い男性も多く恋人との付き合いにじゃんじゃんお金をつかうことが当たり前にされていたこともあっていつの間にか(主に女性の間で勝手に)常識化していった現象といえます。
もっとも現在においてもホワイトデーでお返しをもらった女性を対象にしたアンケートで、いくら位のお返しをもらった人に好意を持ったかということを尋ねるとやはり自分が贈ったプレゼントの3~4倍のものをくれた人という回答が最も多くなっているので、あながち間違いということではないのかもしれません。
結局のところどのくらいのお返しをすればよいのか
3倍返しは都市伝説のような扱いになっているとはいえ、それでも全くお返しをしないわけにはいかないというのが世の男性にとって悩ましいところです。
ホワイトデーのお返しでは、女子も働いているなら同額くらいまででも十分に気持ちは伝わると思うので、そこにどのくらい気持ちを込められるかということが喜ばれるかどうかの分かれ目になってきます。
女性受けのよいお返しのプレゼントは、有名ブランドの化粧品やスイーツなのですが、細かく好みを把握するのは男性にとっては難しいことかもしれません。
せっかく高い品物を購入したのに「このデザインじゃないのが好きだった」なんてがっかりされることもよくある話なので、ホワイトデーでは下手にサプライズを狙わず素直に何が欲しいかを尋ねた方が無難かもしれません。