新築祝いと引越祝いで気をつけたいこと
知り合いが引っ越しをしたときには、その新しい生活の出発を祝うためにも何か気の利いたプレゼントをしたくなります。
引っ越しをする動機は進学や就職という新しい環境に飛び込むということもあれば、転職のように自ら望んで変化を選んだという時、または新たに住宅を購入してそこに家族と一緒に移り住むということなどさまざまです。
事情によっては本人が望まない引っ越しをするということもあるため、まずは引越し祝いを贈る前にその引越の動機や理由はどこにあったかということもきちんと調べておいた方がよいかもしれません。
引っ越しをした直後というのは荷物の定位置が定まらず、場合によっては荷解きがまだ済んでいない散らかった状態にあることもよくあります。
引越し祝いを贈るときにはあまり引っ越しをしてすぐのタイミングにするよりも、少し時間を置いて相手の生活が落ち着いた頃を見計らって行う方がよいと言えます。
それと新居がそれまで住んでいたところよりもかなり広いところならばよいのですが、一人暮らしの転居などでワンルームマンションに入るようなときには、置物や食器などは不要なだけでなく生活スペースを圧迫する迷惑な品物になってしまうこともあります。
できることなら引っ越しをする前とあとの状況の変化についても調べて、そこからふさわしい物を選ぶようにしていきたいところです。
引越し祝いを贈る適切な時期と相場
引っ越し祝いを受け取ったことがある人を対象にしたアンケートで、最も嬉しかったものは何かということを尋ねてみると第一位として挙げられるのはほぼ100%で「現金」や「金券」です。
これは先にも言ったように室内の配置が定まらないときに新しい品物が追加されると置き場に困ってしまうということもありますし、それと引っ越しではなんやかんやと出費がかさむものなので、それを埋め合わせるお金がもらえるのは大変ありがたく感じられます。
もし何を贈ろうか迷っているなら、あまり深く考えずに現金や金券類にしておおいた方が無難と言えます。
引越し祝いは引っ越した翌日など直後に贈るよりも少し落ち着いた頃に届くようにするのがベストなのですが、だからといって引っ越してから何ヶ月も経ってしまうと何のお祝いかがわかりにくくなってしまいます。
贈る時期としては引っ越しをしてから数週間経ったあたりから、だいたい2ヶ月経過する前くらいまでが適切です。
お祝いにかける価格についてですが、これは贈る相手との人間関係の距離によって違ってきます。
夫婦で結婚を期に引っ越すというカップルに贈るなら、新郎新婦の友人として招かれた場合はだいたい10000円くらい、親類なら30000円くらいまでというのが相場です。
友人や会社の同僚くらいの間柄なら数千円くらいが適切で、気持ちとして5000円くらいにしておくのがよいと言えます。
引越し祝いには適さない贈り物
もう一つ引越し祝いで気をつけたいのが、プレゼントには適さない縁起の悪い品物もあるということです。
結婚祝いや出産祝い同様に、引っ越しにおいてもそれを贈るとよくない運気を新居に招きかねないという不適切なプレゼントが贈り物のマナーとして存在しています。
よくないものの例としては、火を連想させる品物(キャンドル、ストーブ、灰皿など)や、強い赤色を持った品物が挙げられます。
これは新居に火事を招くような印象があるためなので、特に気をつけたいところです。
また実用面で嫌われるのが、壁に穴を開けないと飾ることができない額縁や掛け時計、置き場所にこまる大きなインテリアや観葉植物などがあります。
自分よりも目上の人や年上に贈る引越し祝いでは、スリッパやマットのように足の下に敷くものはよくないというふうに言われています。